ryota’s 雑多 blog

興味を持ったもの全てを取り上げます!

宇多田ヒカル「初恋」レビュー

 

宇多田ヒカル7枚目のオリジナルアルバム「初恋」購入しました!!

f:id:ryota0:20180629130557j:plain

 

大の宇多田ヒカルファンの私が思ったレビューを書いていきたいと思います!

 

渋谷のタワレコのカフェにもいって、「かぷくーま」とキーマカレーを食べ、グッツを入手♪

f:id:ryota0:20180629130621j:plain

f:id:ryota0:20180629130633j:plain



 

1.Play A Love Song

前作に続き、今作もトップを飾るのは南アルプスのタイアップ曲。

「道」と似ていると思う点として、ピアノの付点8分ではねる感じや四つ打ちの感じがあります。宇多田ヒカルらしい曲。曲調だけでなく、歌詞の表現の仕方が。

「内省」、「他意」、「注釈」といった、普通のポップスには使われない歌詞も見所です。

3分13秒からのゴスペル感について、コーラスなどを他のボーカリストに任せず、彼女(宇多田ヒカル)ひとりの声で作り上げるのに重きを置いていた(goodbye hapinessなど例外もある)ため、かなり、違和感がありました。絶対意図してやっていることだと思うので、ポイントです。

 

2.あなた

また、宇多田ヒカル作品には珍しいブラスが光るバラードナンバー。

スキャットによってそこまで強い印象にはならなかったのですが、「あなた以外なんにもいらない~」から始まるパートの最後の音が「い」です。

それから生まれる独特の情緒が味です。曲のダイナミクスがゴオッとしていてすごいです。

 

3.初恋

痛いほどに突き刺さる震える歌声が冒頭から光ります。オケ隊の音圧がすごいです。

また、ドラムがないトラックです。そこから生まれるオーケストラの表現を醸し出します。歌声の一音一音を噛みしめたくなるような表現力です。

 

4.誓い

KH3の曲。

リズムが特徴的。6拍子で、「8分16分16分8分」×2をピアノで1小節リズムとしています。

ラストの「kiss me once~」の部分は執着やドロッとしたものが感じられました。

ほかのトラックとは違い、日本人の耳に聞きやすい内容だと思います。リズムが不気味なように感じられると思いますが、曲中の表情や構成やアレンジの部分で。

 

5.Forevermore

イントロから情景を提示するような感じがします。

「いつまでも~」のハモリ方が、ハモリのほうがよく聞こえるように、ぶつかるように、意図的にミックスした感じやジャジーなプレイも味です。

いい意味で、幼い表現をなくしたような内容のように思えます。

 

6.Too proud featuring Jevon

ロンドンのラッパーJevonとの帰国子女ポップスクイーン宇多田ヒカルらしいナンバー。

 

7.Good Night

宇多田ヒカル楽曲では珍しくギターサウンドが目立つナンバー。

音色やプレイもロックバンドのような編曲。

サビがgoodbye good nightしかない、1番2番の歌詞も言い回しが似ていたり、内容が詰まってないからこそいろいろな情景が巡る曲です。個人的にかなり好き。彼女は何を思ってこの曲を世に出したのでしょうか。

 

8.パクチーの唄

話題のパクチーの唄。柔らかな歌声の表現が素晴らしいです。「パ」って破裂音なので、もう少し音が前に出る感じがすると思うのですが、恐らく歌い方やミキシングで、なくすように工夫されていると思います。歌詞の内容も。曲が終わってから5秒くらい空白の時間を持たせています。

 

9.残り香

全編打ち込みの曲。シンプルな歌詞だから、シンプルな楽器編成だから、プレイだから、そこに表現したいものがあるのかなと思います。心地よく包んでいたオルガンの音が消え、宇多田ヒカルの表現を提示し、この曲の終わりを告げます。

 

10.      大空で抱きしめて

メロディセンスが光る曲。情景がよく変わる内容です。強気な女の子を詩で現しています。

 

11.      夕凪

宇多田ヒカルのコーラスワークが主体の曲。民族的なアンビエントな雰囲気が醸し出されています。宇多田ヒカルの武器、ちりめんビブラートを封印し、そこから現れる、伸びる、広がる歌声を聞かせてくれます。「ゼーアー」もクレジットをみたら宇多田ヒカルみたいです。誰の声だろうと思ってしまいました。「~ます」口調も意図した表現だと思います。

 

12.      嫉妬されるべき人生

椎名林檎みたいなタイトルの曲()何かを必死に伝えようとする息声が光ります。

「初恋」からこの曲の内容がわかるまでに何年かかるでしょうか。とらえ方では反対で、しかしそれは延長線上にある、このアルバムの締め方として彼女が選んだ表現()は、この曲であった。ということでしょう。よく考えながら聞くといろいろ捉えられると思います。

 

 

 

1、6、9曲目以外のほとんどが同じベーシスト、ドラマー、ギタリストのクレジットです。

参考になるインタビュー(http://mora.jp/topics/interview/stevefitzmaurice_utadahatsukoi/

 

 

個人的な感想としては前作より宇多田ヒカルらしいアルバムになっていると思います。

伝えたいことであったり、こだわりの部分がよく伝わってきました。

もう少し聞いて、作品を噛みしめたいです。いろいろな人がいろいろな解釈や感じ方のできるアルバムであると思います。

いい部分でポップスで、いい部分で難解で。

f:id:ryota0:20180629130607j:plain

あなたはどのように捉えますか?

 是非コメントください!!

twitter.com


www.youtube.com

soundcloud.com